麻酔科医大大大募集!につき、募集情報や当科の日々の様子を皆様にお届けいたします。


by koshimasu

カテゴリ:抄読会、勉強会(時折up)( 10 )

昨日、日本麻酔科学会関東甲信越地方会in幕張に参加してきました。

最近は超音波ガイド下神経ブロックの普及により神経そのものやその周辺組織をリアルタイムで画面で確認しながらブロック針を進め薬剤注入ができるようになりましたが、その手技にはいくつかのピットフォールもあるため注意が必要です。

昨日のランチョンセミナーで学んできたいくつかのことを箇条書きにしてみます。

「成功率↑、合併症↓をめざす!」

・BPB斜角筋間法は合併症も多く、適応を制限するべき:肩の手術など
  頸部の手技になるので血腫の発生などに特に注意
  神経外膜から神経束までの距離が短い(密集している)→神経束穿刺の可能性↑
  heavy sadation下や全身麻酔下で行われるべきではない
  (神経束穿刺の早期発見には自覚症状も欠かせない)
  
カテーテル挿入は3cm以内にとどめる
  長く挿入すると思わぬところにカテ先が迷入(胸腔内など)したり、
  カテが結ばれて抜去困難になることも

神経刺激装置と併用しよう
  特殊な針を除き、画面に針先が必ず見えているとは限らないので、
  針先が神経に当たっていることを早期に発見するため、
  2Hzで電気刺激をしながら針を進めた方が良い
  →神経内注入を回避するため
    0.5mAで運動+、0.2mAで運動-を確認してから薬剤注入を!
   (DM患者ではそれでも神経内注入となることがある)

プレスキャンをしよう
  神経の腫脹がある場合はブロックをやめるべき
  解剖を熟知し、anomalyがある場合もブロックの適応について再検討しよう

・最近では針先の電気抵抗を測定し、神経内か否かを確認する方法もある
  例)10kΩでは神経外、15kΩなどでは神経内、など

・カテーテル感染のリスクを再認識しよう
  ICU滞在患者、48H以上の留置、抗生剤の使用なし、鼠径部や腋窩部、など
  sepsisとなることもあり!


神経ブロックについての知識の再確認と最近の話題の入手ができ、
大変勉強になりました!
この勢いで、ASRAのメンバーになってしまいました(笑)

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by koshimasu | 2011-09-11 10:36 | 抄読会、勉強会(時折up)
今日は将来の当医局非常勤講師??である
臼井要介先生(水谷痛みのクリニック)の特別講義
「大腿神経・外側大腿皮神経ブロック」が行われました。

臼井先生はとても探究心が強く、
麻酔科関連の様々な学会発表において
かなりつきつめた内容と凝ったプレゼンテーションで
毎回観衆をうならせています。

今日もMac PCを駆使した「凝った」スライド
私たちだけのために解りやすい貴重な講義をしてくださいました。

解剖を熟知していないと成功率の上がらない神経ブロック。

その解剖をアニメーションで解説し、
実際に臨床で神経ブロックをする際に
成功率が上がらない理由や、
より良いアプローチの方法などを
丁寧に教えてくださいました。

医局員も「おー」「へぇー」「すごい!」の連発。

近い将来、先生が開発した
「神経ブロックの際に必要な解剖を
アニメーションと超音波画像でわかりやすく解説した
斬新なアプリケーション(英語版)」

世界に発信される予定だとか・・・その名も「USU」
乞うご期待!!

臼井先生、ありがとうございました(ぺこり)
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by koshimasu | 2011-09-03 23:21 | 抄読会、勉強会(時折up)
高性能な麻酔器(人工呼吸器)、SpO2モニターの標準化などにより、
どの施設でも昔ほど片耳聴診器が使われなくなってきているという事実があるのですが・・・

先日開催された日本麻酔科学会総会において、
とある先生が片耳聴診器の大切さを再認識してほしいと
聴衆に向けておっしゃっていたそうです。
当医局でも朝のミーティングでそのことが伝えられました。

特に小児麻酔において、連続的に心音・呼吸音を聴くことが
何らかの異常の早期発見につながることを考えると、
片耳聴診器は大変有用です。

聴覚だけではなく、呼吸バッグを押す右手の感覚や
術中の患者さんのお顔の様子をうかがう視覚、
そういったものも麻酔科医にとってとても重要な感覚です。

モニターに表示される数字だけを見て「数字」を適正範囲にするのではなく、
「患者さん」に起きた不具合を治療するのです。
その早期発見には五感を働かせることが大事・・・

そして、自分の五感とモニターの数値がうまくリンクしているかを
フィードバックさせることもまた重要ですね。

外勤先の小さな病院など、高性能器材が装備されていない手術室もあります。
そのようなところで仕事をする時こそ、
普段どれほど自分が五感を働かせて麻酔をかけていたかが問われます。
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by koshimasu | 2011-05-28 12:20 | 抄読会、勉強会(時折up)

ブタの心臓で・・・2)

気分が悪くなりやすい方はご覧にならないでください
紹介する画像(ブタの心臓)はとても生々しいです












a0175752_15594595.jpg
→ RVの中から指でwallを盛り上げてみました
    ここが外から見た
     LVとRVの境目
なんですね
      白い筋の中にはLADが走行しています


a0175752_12164652.jpg
← RA sideから見たoval fossa
    PFOはありません



a0175752_125679.jpg

↑  RA内部 奥がRAA
    中央の斜めに走る隆起が
     crista terminalisですよね?
       RA内を平滑面と粗面(pectinate muscle)とに分けています



a0175752_1217232.jpg
→ RAA wall
    こんなにペラペラです
   PAC挿入時、
    PAの方向だと思って
     RAAをつついてしまわないように



a0175752_12173755.jpg
← RVは肉柱が発達しています
    こんなところで
    バルーンを膨らませたら
      こんなに怖いこと
       起こる可能性が!
         (肉柱が裂けてしまう!)
    つぶれているので
     分かりづらいかもしれませんが、
      奥の暗い部分がRVOTです



a0175752_12175730.jpg
→ LA内部
    pectinate muscle、
     そしてCoumadin ridgeでしょうか



a0175752_1218747.jpg

↑ お馴染みの4弁
   AVとPVは同一平面にはありません
   MVとTVは同一平面上にあります
   弁はどれも、思ったより薄くペラペラでした
   (もちろんこれはブタですが)



a0175752_1218226.jpg
→ LV apexからLVOTを覗き込む
   自分が赤血球になった気分です
   厚いLV wall、
    そしてそびえたつAPM,PPMとtendon
      ・・・圧巻です
   黒い棒はLVOTからAVを通過しています
   私がつまんでいるのはAMVです



a0175752_12183041.jpg
← AMVNCC/LCCのcommissure
    すぐ隣なんです




貴重なセミナーを企画して下さった先生方、
そしてスタッフの皆さまに感謝いたします。

40頭のブタさんにも、ありがとう・・・(合掌)

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by koshimasu | 2011-04-24 13:03 | 抄読会、勉強会(時折up)

ブタの心臓で・・・1)

昨日、とても楽しみにしていた講習会に行ってまいりました!

「Wet Lab 心臓の解剖を読み解き TEE 観察に生かす」

まずはお馴染みの先生方よりTEEについての講義を受け、
その後、ブタの心臓を用いた実習をいたしました。

なんと、心臓は一人ひとつ

休憩時間中、なんだか生臭い生々しいにおいが会場を包みはじめ・・・
冷凍されてアメリカからやってきたブタの心臓が、
程よく解凍されて私たちの目の前にお目見えしました。

あまり多くを公開することはできませんが、
次の記事で、その一部をご紹介しようと思います。

心臓麻酔中にいつも疑問に思っていたことが、
自分の手で心臓を切って観察することにより
全て納得できるようになりました。
まさに、目から鱗・・・
大変意義のある、貴重なセミナーでした!

・・・私たちのために自らの心臓を提供してくれた
40頭のブタさんたちに、感謝、感謝です・・・

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by koshimasu | 2011-04-24 09:43 | 抄読会、勉強会(時折up)

Manual Jet Ventilator

先ほどロッカーの整理をしていたところ、
以前ASAのNewsletterで見つけて気になっていた
Manual Jet Ventilatorの広告を再発見しました。
(Instrumentation Industries, Inc.)

a0175752_21124371.jpg


ご使用経験のある方がいらっしゃれば、
こちらのアドレスにぜひご一報をお願いいたします。
koshimasu@excite.co.jp (サラ・ブラウン)

とある業者さんに、日本のメーカーさんが製造販売している
同様の製品を紹介していただいたのですが、
使用実績が1件、しかも、担当の先生が異動してしまい
ご意見を頂戴することができなかったそうなのです。

興味津々です!
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by koshimasu | 2011-04-10 21:18 | 抄読会、勉強会(時折up)
Jet Ventilation ~ from 「Continuing Education in Anaesthesia, Critical Care & Pain」 

当院にはHFJV機能の搭載された麻酔器が2台ありますが、
先日、ASAの会報でHFJVのバルブが単体で販売されていることを知り
心ひかれた管理人です。
それは日本でも購入できるのでしょうか?
使用経験のある方、使い勝手などを教えてください!
メールをお待ちしております。
koshimasu@excite.co.jp サラ ブラウン

海外ではContinuing Educationのプログラムが盛んに展開されています。
(どの程度機能しているのかは分かりませんが)
医師のスキルアップと知識の維持、向上に役立っていることでしょう。
私たちも見習わなくては。
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by koshimasu | 2011-02-26 10:43 | 抄読会、勉強会(時折up)

念願のTEEプチ勉強会

昨日の午後は、金曜とは思えないほど手術室が静かだったので、
手の空いている若手スタッフに声をかけ、
突如「14:30からケーショクの勉強会、やります!」と宣言した管理人。

資料も何も作ってないのに・・・(笑)?

とりあえず、急いでA4 1枚にざっと話のアウトラインを記し、
さらに参考資料を1枚つけて配布。

初心者向けに30分だけ「総論」「各論1:虚血」の話をしてみました。

みんな、思った以上に真剣に話を聞いてくれたのでほっとしました。

こうして突然始まったTEEミニレクチャーですが、
後輩に知識を伝授するのはもちろん、自分の更なる勉強のためにも
これからも続けられたらなぁと思います。
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by koshimasu | 2011-02-26 08:37 | 抄読会、勉強会(時折up)
Medscape ◆ 麻酔関連の最も評価された記事 ◆ TOP10 2011.1.2現在

1. Why Do Patients "Disrespect" Doctors?
from Medscape Urology

2. New Chronic Pain Guidelines Published
from Medscape Medical News

3. Controversies in the Treatment of Sepsis
from Seminars in Respiratory and Critical Care Medicine

4. Six Ways to Earn Extra Income From Medical Activities
from Medscape Business of Medicine

5. Colorado Physicians Sue to Require Physician Supervision of Nurse Anesthetists
from Medscape Medical News

6. Anesthesiologist Sentenced to 6 Months for Faked Research
from Medscape Medical News

7. Paravertebral Block
from Continuing Education in Anaesthesia, Critical Care & Pain

8. Death of Rep. John Murtha Highlights Limitations of Laparoscopic Cholecystectomy
from Medscape Medical News

9. Preoperative Steroid Dose Improves Recovery
from Medscape Medical News

10. General Anesthesia: A Reversible Coma, Not Sleep
from Medscape Medical News

1位が「なぜ患者は医者を尊敬しないのか」
 ・・・さすがアメリカ(読者は米国に限らずですが)!
    良好な関係を築くための患者さんへの接し方などについて言及されています。

4位はなんと「臨時収入を得る6つの方法」
 ・・・メディアパーソナリティーになるとか、医療訴訟の記録について
   弁護士と話すとか・・・

7位に「脊椎傍麻酔」
 ・・・7位以降にやっと麻酔科医らしい記事がでてきました。
   2010.3のASA/NEWSLETTERでも胸部のparavertebral blocksが
   物議を醸していました。   

10位は「全身麻酔:睡眠ではなく可逆性の昏睡 」
 ・・・全身麻酔中の脳波は昏睡患者の脳波と共通要素があるみたいですね。
   
今の日本では
・超音波ガイド下神経ブロック
・経食道心エコー
・スガマデックス

などが上位にランクインするのでしょうか?
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by koshimasu | 2011-01-02 16:53 | 抄読会、勉強会(時折up)
「抄読会」
・ 月2回程度、不定期に行われています。
・ 最新版ASAリフレッシャーコーステキストの英文日訳とディスカッション(ほとんどがこちら)または、興味のある論文を持ち寄り英文日訳、ディスカッション

「勉強会」
・ 毎週土曜日朝カンファ終了後、主に専門医取得前のスタッフが教授からの宿題を発表します(「やり直し」もあります・・・泣)
・ ときどき、教授自らがホットな話題を提供します



※ 管理人としては以前から「経食道心エコーの勉強会をやりたい!」と思っているのですが、実際の症例で学ぶ方が分かりやすいという意見も多く・・・実現に至っていません。企画するなら「JB-POT/PTEeXAM試験対策勉強会」でしょうか???

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by koshimasu | 2010-12-15 23:00 | 抄読会、勉強会(時折up)